新製品ご説明  神田 泰典  平生からお世話になりまして、高いところでございますが、厚くお礼申し上げます。  さて、開発動向、それから新機種についてお話したいと思います。  業界の動向ということでございますが、言われておりますとおり、55年にワードプロ セッサを発表しまして、こんなものが本当に売れるのだろうかというようなことがあった わけですが、あっと言う間に何千億というふうに広がってまいりました。これからもます ます広がっていくのではないかと思います。ワードプロセッサという機械、単体の機械と いうこともありますが、日本語の入力ということで、ほかのいろんな機種との複合、日本 語の入力というのは基本的には日本の情報処理に関係する非常に大きなテーマであるわけ であります。  テーマとしましては、システム化という問題とパーソナル化という問題の2つございま す。こういうテーマで、私どもの開発動向についてお話したいと思います。  まずシステム化ということでお話ししたいと思います。  実はあした、あさって、ご担当の方には詳しくお話しいたしますので、きょうは全体の 流れ、どういうふうに考えてやっているかということに重点を置いてお話ししたいと思い ます。  まずコンピュータの接続という問題でございます。これはワードプロセッサというのは 最初はスタンダードな機械である、事務機であるということで、得に大企業に導入されて まいりましたが、だんだんたくさん入ってきますと、将来、企業におけるシステム上の大 きな要になるということで、企業におかれましても、システム部門が統轄して、将来のこ とを考えて入れなさいという話がずいぶんございます。私ども富士通としましては、あら ゆる統合のシステムメーカーとしてやらせていただいております。オアシスもそういう時 期になってまいりました。そういうことで、現在すでにMシリーズのメイルマンというの を提供してございます。これはオアシス100Fで現在すでに提供しておりますが、オア シス100Gシリーズ、それから100Fについて秋に手提供する予定でございます。 これはTSSを使いまして、文書のメイリングとファイリングができる機能でございます 。  それから、今後大型コンピュータでは、日本語情報処理システム、JEFというのを、 昭和54年発表以来、私どもコンピュータの日本における一つの大きな使い方ということ で、システムとしてやっているわけですけれども、それの一つのコンポーネントとして連 動していく。いままではコンピュータと違うというふうな位置づけでやってまいったわけ ですが、あるものについてはコンピュータとつながって、企業における大きなシステムの 一つの役割りを果たすということで、つないでいく方法でやってまいります。  そういうことで、細かい話はそれに応じて情報をご提供申し上げますが、基本的にはそ ういうことでやってまいりますので、特に大企業などのシステム部門からのお問い合わせ については、私どもはそういうような方向で開発しているということで、ご安心いただく ようにお願いしたいと思います。  その次は親指シフトキーボードの他製品への広がりについてご説明いたします。  おかげさまで、親指シフトキーボードがいいと、日本語入力にはこれしかないというよ うなことで、ご評価いただいておりまして、だんだんひろがってまいりました。今春、私 どもが発表いたしますオフィスコンピュータとか、いろんな機械に、まず社内で親指シフ トキーボードをつけて日本語の入力を扱っていくということをやってまいりますが、これ がどんどんよそ様の機械にも入っていくと、これは標準とか、そういう大それたことを言 うのではなくて、だんだん世の中に広がっていけば、自然と方向が決まってくるのではな いかと考えておりまして、以前から申し上げておりますが、おかげさまでよりそういう方 向にすすみつつあると言えるのではないか、そういうふうに思っております。  その次に、また違う話でございますが、私どもではオアシスメイトというのがございま す。これは現在オアシス100で去年から1年間やってまいりました。これはワードプロ セッサとは違うんですが、OASYSの使い勝手で、いわゆるデータ処理のようなものが できます。OASYSを使ってちょっと勉強すれば、従来ならオフィスコンピュータとか そういうものでコボルなんかを組んで、相当大変なことであったものが簡単にできる。 もちろんデータの大量処理だとか、そういうものには向かないわけですが、少量処理で目 的がどんどん変わる、処理がどんどん変わる、そういうものには非常に向いておりまして すでにお客様方でもこれは非常にいいと。また残念ながらたくさんの方には知られておら ない感じはあるんですが、実際におやりになった方から、「これこそOAである」とおっ しゃっていただいている方もございます。  私どもはそういうふうにコンピュータのよさ、悪さを克服して、コンピュータではない こういうオアシスの使い勝手の同じような発想で、データーベースのシステム、データベ ースと言うと大げさですが、文書処理ではない、コンピュータの処理用に向かったものが できる、そういうことをやっております。  これは、いろいろお待たせいたしましたが、OASYS100G、100Fでことしの 春からサポートできます。きょうも実は100Gが別に置いてありまして、それでデモも できるのではないかと思います。そういうことで、これは全然新しいデータ処理の流れと いうことで、私ども、これから大いにキャンペーンしていきたいと考えております。  また話は全然変わりますが、パソコン機能の付加という問題でございます。オアシスも 基本的には中にパソコンが入っておりまして、パソコンとしても使えるようにしたいとい うことで、すでにマイオアシスについては、試みでZ80のカードをつけまして、ワード スターとスーパーカルクが生きるということでやってまいりましたが、この路線はどんど ん進めてまいる所存でございます。特に16ビット系の100G系、Fは16ビットの8 086という石を使っておりまして、これから事務用の世の中は16ビットに移ると考え られております。8086は石そのものは同じ石でございまして、ソフトを乗せるだけで たとえばCP/M86だとかMS/DOSとか(IBMのパソコンが使っているOS)、 そういうものが乗るという方向でやってまいる所存でございます。  そういうことで、ワープロであるけれども、パソコンとしても使いたいというお客様に も使っていただきたいと思います。しかし、これはパソコンでございますので、オアシス の使い勝手でパソコンが使えるということではございません。パソコンはパソコンですの で、そこら辺はよく区別をしてやっていただきたいと考えております。  では、もっと細かい話に入りたいと思います。オアシスの機能アップということでござ います。これは全般的な問題として重要なポイントについてお話したいと思います。  まず、かな漢字変換のレベルアップ。従来、変換は自動的にできればいいんですが、間 違ったものがでれば何もならない、時間がかかれば何もならない。使い勝手がいいという ことで、他社様にはたたかれたこともありますが、かなりレベルがことしの春から上げら れるようになりました。いわゆる自動変換--自動変換と言っていないのは私どもぐらいだ けなんですが、文節変換ができますので、今回から自動変換ということにしたいと思いま す。文節単位で変換できますし、「今日は」、「副社長」とか、普通よくあるようなもの については、そのままつながったままできるだとかいうようにレベルを上げてまいります 。しかし、レベルを上げても、ただやたらにくっつけるのではなくて、本当に意味のある ものだけを出したい、しかもなるべく早く出したいということで、従来の使い勝手のよさ を保ちながら、もっと簡単に変換ができるようにということをやってまいります。  これはことしの春から、どの機種ということについて詳しく言えば、いろいろ差はござ いますが、そういう方向でやってまいります。  それから字種の充実、これは細かいことですが、(10)までしかないのを20までにする とか、(20)までしかないのを、日にちに使われる方が多いので31までにするとか、4倍 角の文字が出るとか、罫線もいまは太線、細線、点線がありますが、 すみのところである組み合わせですと、残念ながらうまく思ったようにできないことがあ りますが、そういうのもうまくやるとか、細かいことですが、使いやすさをどんどん上げ ていきたいと思います。  その次に印刷機能の充実。禁則処理と申しますのは、実はぶら下げといいますか、後ろ の処理だけしかやっておりませんで、いままでお客様にも、皆さん方にも随分ご迷惑かけ たと思いますが、ちゃんと機能アップしてやりたいと思っております。  文字の間隔も可変にするとか、ここには書いておりませんが、重ね打ち、改行しないで その上に打っていろんなバリエーションできるとか、そういうふうな機能をやってまいり ます。  それから線画グラフ機能、これはFだとか、Gだとか線画グラフ機能があるわけですが これも充実してまいります。線画も種類をふやしまして、いままでないようなものだとか 線画の中に網かけができる機能をレベルアップしたいと思います。グラフ機能もグラフの 線種をふやすとか、編かけの種類をふやすとか、ドーナツグラフに網かけができなかった ものをできるようにするとか、そういうのはどんどんやってまいりたいと思います。  どういう機械についてどういうふうになっていくかは、この後でGと新しい機械につい てお話したいと思いますが、それ以外にマイオアシス2、マイオアシス100Fとござい ます。マイオアシス2は現在16ドットでございますが、24ドットの感熱プリンターも 完成しておりますので、そのうち全部24ドットの熱転写になってしまうということで、 今後はほとんど24ドットでやるように考えております。  マイオアシスにつきましては、これもいろいろな形で機能拡張は考えておりますので、 細かいことは後ほど発表するようになるのではないかと思います。  100Fにつきましては、発表したばかりで、ここに出ていますようなソフトのレベル アップは同じようにやっていきたいと思います。詳しい話はあす以降にご担当の方に細か くお話ししたいと思っております。  では、100Gの拡張機種のG2についてお話したいと思います。  これは100Gと外見は同じなんですが、ハード的にディスクが増強されまして、文書 が1,100ページ、ディスクの中に蓄えられます。従来、オアシスの発想としましては 文章は全部フロッピィーに入っているわけですが、これはディスクの中に1,100ペー ジ蓄えられます。ディスクの中にゴシックの文字を入れまして、ゴシックの文字が打てる ようになります。ゴシックの文字と普通の文字と混用もできます。これは文字の大きさも さることながら、強調したいところをゴシックで出したいと。ゴシックが出れば、ほとん ど言うことはないんだがなぁ、というようなことをずいぶんお客様にも言われました。 こういうことができるようになりました。  それからマウスがつきます。これは100G、G2の写真でございます。外観はほとん ど変わりません。横に筋が入っておりまして、これは区別をするために筋を入れておりま す。電話で聞きますと、線が入っているか、入ってないか、聞いていただければすぐわか るようになっております。それで、マウス--あそこにあるネズミみたいなものがマウスで すが、これはパソコンなどで最近つくようになりましたので、もう皆様方はご存じだと思 いますが、これを使って、特に線画関係ができるようにする。このマウスは当初はオプシ ョンで考えております。  そのほかに100G関係でお話ししたいのはレーザープリンターで、これはGに現在つ けてきたわけでございますが、レーザープリンターも改良しまして、仕様面ではほとんど 変わらないのですが、レーザーパワーの調整、ドラムの感度の調整というのが、いままで はかなり大変なところで、保守の方がやるにしても、簡単にできないようなところでした が、それを外に出しまして、場合によっては、電話でお客様にもドラムの感度、レーザー パワーの感度なんかを調整していただけるような位置に出しました。 そういうことで、メンテナンスは従来よりも便利になると考えております。外観もわずか ながら変えまして、オアシスという名前も入れました。仕様その他は全然変わっておりま せん。  それから画面分割という機能がありまして、従来ですと、これはオアシスはすべてそう ですが、画面に一つの文書の任意のページしか出ないわけですが、これは上下、または左 右に分けまして、一つの文書の違う部分が表示できる、そういう機能をつけることにしま した。そういうことで、違うところのページを見て文書をつくったり、違うところのペー ジから文書を持ってきたり、コピーしたり、そういうことができ、文書の作成がずいぶん 簡単になると思います。とりあえずは同一文書の中ですが、将来はレベルアップをして、 違う文書の違うところを同時に見られるようにしていくつもりですが、とりあえずは同一 文書の違うページが見えるというふうになります。これがG2の主な特徴でございます。  その次は、GSという機械でございます。これは論理的にといいますか、何ができるか ということでは、従来の100Gと同じ。そういう意味では100Gの、論理的には後継 機種ということで、100Gのエコノミー版、もちろん安井、小型コンポスタイルです。 100G、G2は17インチのディスプレイですが、これは14インチのディスプレイが ついておりまして、エルゴノミックスでブラウン管が首を振るとか、それから反射しない ように特別な網がかけてあるとか、そういう工夫をしております。 レーザープリンター、画面分割、これはいまお話しましたG2とか、そういうのと同じで す。  このGSは、あそこに展示しております。こちら側がブラウン管で、それぞれが別々に 分かれておりまして、真ん中のユニットが本体で、プリンターは従来のものです。こう見 ますと、これは大きいように見えますが、実物は物すごく小さいもので、従来、100G は1人で持てないから大変だというおしかりをいただきましたが、これは1人で持つこと ができます。  機能は、先ほど、全体的なお話をしました機能拡張、こういうのができる、ああいうの ができるというのがこれでできるようになっております。画面は14インチですが、写っ ている文字の数は同じです。その分、字が小さくなっているわけですが、同じようにお使 いいただくことができます。  それからちょっと申し添えますが、これと論理的には同じで、100Gにこのシステム を入れますと、100Gもソフト拡張でGSと同じレベルになります。  以上で、システム、G関係のお話を終わりまして、次に新しい機種についてお話したい と思います。  これはオアシスライトという機械でございまして、これはケースが入っておりまして、 このケースも一緒についております。開けまして、このケースは持ち運びするのに傷まな いようについているケースで、これが本体で、ここにハンドルがついて、これで3.5 キロ グラム。電池で動きます。ここに単一が4個入っておりまして、それで動きます。もちろ ん100ボルトでACアダプターでも使えるようになっておりまして、ACアダプターも 添付しております。後ほどまた実際にお使いいただきたいと思います。本格的なかな漢字 変換--本格的と言うと変な感じですが、小さいからちょろいとか、どこかけちってあると か、そういうことではございませんで、たとえば辞書は4万語、それから一たん選ぶと、 それがその次には最初に出てくるという学習機能があって、これがないと実際にはやって おれないということで学習機能がありますが、これはちゃんとこの中に電池でバックアッ プして、メモリーで覚えておりますので、電源を切っても、いつでもそのまま前の状態が 残っております。単語登録もできます。辞書にないものは単語登録をして使う。自分の機 械として使えるわけです。もちろんユーザ登録のパターンも使えます。そういうこと以外 に、文節変換云々の話をしましたが、「今日は」とか、「明日は、雨だろう、」とか、そ れぐらいでやると変換がうまくできます。「だれだれ様」とかということでやってもでき る。「百万円」とか、「五時間」とかやると出るとか、そういうようにレベルもずいぶん あがっています。漢数字の変換もできます。  そういうことで、ワードプロセッサを使っているのと同じ使い勝手で使ってちゃんとで きるようになっています。これは全部、この中にLSIでつくった固定記憶(ROM)に 覚えてありまして、フロッピーとかは一切使っていません。  それからプリンターは24ドットの熱転写のプリンターです。静かで非常にきれいな文 字が印刷できます。ということで、十分実用的な--実用的というのは変な言い方かもわか りませんが、安いから玩具だとか、そういうことではございませんで、上位機種のプリン ターと同じ品質の印字ができまして、普通のお手紙だとか、社内の文章だとか、そういう ことにそのまま使えます。  それから、英文のワープロ機能。これはタイプライターとしても使えます。単なるタイ プライターでなくて、英文で文章を作成、更新、変更ができる、そういう機能がございま す。従来のオアシスでは、「英文も打てます」ということで、編集機能がないので、文章 をよく見ながら打たないといけないわけですし、ちょっと不便だったわけですが、これは 英文のワープロとしての機能があります。  それ以外にも、フランス語だとか、ドイツ語だとか、そういうアルファベットもありま すので、外国語4カ国語が打てます。  そういうことで、従来、タイプライターとしてつくられているものほとんど同じような 扱い、むしろそれよりも機能が上がっているという使い方ができます。  電池で動きますが、この中に2ページ分、横48文字、縦に60行、A4で2ページ分 の文章が保存できます。文章をつくっていて、いやになったら電源をパチッと切ればその ままで終わり。ちゃんと覚えております。また、次をやりたければ、スイッチを入れて使 えば、そのままできます。これは電池で動いておりますので、ずっと覚えております。そ れから、電池を外すときぐらいはコンデンサーでちゃんと覚えておりますので、電池を変 えるときになくなるということもございません。そういう意味では、あまりそういうこと を考えないで使えばいいわけです。  それ以上記憶したい場合にはバブルメモリを提供しています。カタログにあるような箱 でございまして、この中にバブルが入っておりまして、40ページの文書が記憶できます これは富士通が開発した1メガビットのバブルでして、これをオアシスに線でつなぐこと により、ここに文章を入れます。これはランダムアクセスでございますので、普通の文書 は数秒でこの中に入ります。非常に使い勝手がいいと思います。これは電池で動きます。 電源をポッと入れます。ちょっと赤いのが見えると思いますが、これが電源です。これは 使うときだけいれればいいわけです。これもACアダプターがついておりまして、普通は ACアダプターでお使いいただくようになっています。  それ以外にデータレコーダ、これはパソコンだとか何かでずいぶん使われておりまして ピリピリッと変な音がする、音で入れるわけですが、そういうのもサポートしておりまし て、これはパソコンなどのデータレコードをお買上げいただきまして、スーパーなどで売 っていますイヤホンとマイクにつなぐコードがあるのですが、これも買っていただきまし てつなぎます。横に穴があいておりましてできるようになっております。  それから、オアシスとの接続ということで、とりあえず考えておりますのが100F、 Gシリーズ、そういうものと、これは実際の発売はちょっと後になるのですが、アダプタ ーをつなぎまして、2ページの文章をオアシスのほうに入れたり、その逆もできます。 これはオアシスと一緒に使う場合に、これでつくったのをオアシスに入れてあとでまた利 用するとか、そういうことができるように、こういうアダプターをつくります。  それから、回線接続というのがございまして、回線というのはコンピュータとつなぐこ とを考えております。ワードプロセッサの将来は、たとえばの話ですが、新聞記者が持っ て、原稿をいままでは手で書いているのをこういう機械で入れるとか、そういうことで先 々はコンピュータにつながるのではないかと考えておりまして、最終的には、そういうシ ステムとしてご提供することになるのではないかと思います。そういうことも考えており ます。  ということで、技術的な話は以上のとおりでございますが、これをどういうねらいでや ったかについて簡単にお話ししたいと思います。  乗用車に対するソフトバイク、--オアシスを安くするためにブラウン管もとっちゃった ということでは決してございません。世の中に自動車というのがありますが、あれはあれ で非常に便利です。たくさんの人が乗るし、雨にもぬれないし、スピードも出ると。それ に比べますと、ソフトバイクなどは雨にもぬれるし、一人しか乗れないし、どうしようも ないと思いますと、そうではないわけですね。駐車場も要らないし、自動車の行けないよ うなところにも行ける。都合が悪ければかついでいけばいい。 それなりの便利さというのがありまして、乗用車とソフトバイクがお互いに違う目的で共 存して使われているわけです。そういうふうなものとしてこれは考えたわけです。  たとえ話ですが、アメリカというのは土地が平らでございまして自転車があった。それ にエンジンがついてバイクが出てきた。自動車も出てきた。そういうことでアメリカでは タイプライターがあって電子タイプライターがあって、ワードプロセッサがあってやって いるわけですが、日本は残念ながらものすごいデコボコ道である。木がいっぱいはえてい る。日本語という邪魔物があってぶつかるわけです。 ということで、自転車では日本は乗れないわけです。だから自転車はなかったわけですが そういう意味では日本は乗用車から先に普及するようになりました。これは漢字という、 いろいろなむずかしさを克服するためにエンジンのパワーが必要だったわけです。  ところが技術がどんどん進歩してまいりまして、自転車用とか、バイク用の強力なエン ジンができました。こんな小さいもので大型の乗用車に積んでいるエンジンと同じぐらい のパワーがあるわけですね。それを自転車に積みましてバイクができたということでござ います。  だから、ワープロはワープロというとおかしいですが、従来の画面があって、画面を見 てつくるという使い方と、むしろ画面はプリントしながら見ていくという使い方。だから 非常に軽くて、机の上に置けて、どこへでも持って行けて、すぐ使える、そういうことで 全然違う使い方ができる、違うものである。安くするためにブラウン管をとったとか、安 いワープロとか、そういうことでは決してございません。「違うものである」と考えて開 発したものでございます。  そういうことで新しい利用分野の開拓というふうなことをぜひやていただきたい、そう いうふうに考えております。  用途としては個人用、自分で一人で持って玩具と実用の中間。それからオアシスとつな がるということで、特に企業では、いまでも1枚,ちょっとつくって,すぐ出すようなメ モでも、ちゃんとワープロでつくって、文書作成、更新をやって印刷すると、そういうず いぶん面倒くさいことをやるわけですが、これはその文書だけが簡単につくれます。 1ページのものだったら、ずっとこれのほうが早いわけです。 そういうふうなことで使い分けをする。風呂に行くときに車に乗って行く人もいますが、 それはバイクで行くとか、買い物に行くときはバイクに乗っていくとか、そういうふうな 使い分けです。それで両方、それぞれが楽しく使える、そういう世の中になるのではない かと思います。  機動性を生かした用途、この機動性というのは非常に大事でございまして、理屈で考え ると100ボルトのコンセントのないところはない。日本国じゅう電気はきているよとい うことですが、線を引っ張るのは面倒くさい、重い物を持って歩くのは面倒くさいから、 それなら手で書いてしまおうということがあるわけです。寒いときには炬燵の上に乗って ないと使わないとか、そういうこともずいぶんあるわけです。こういうものですと、どこ へでも持っていける。気が向いたらパッと使える、そういう機動性があるんじゃないか、 これはちょっとやってみまして、そういう感じがしました。そういうことで新しい用途が これから広がるんじゃないかと考えております。  あと、絵がありますので、それを見ていただきたいと思います。 〔スライド〕 これは、ちょっと若向きの話ばかりで、実態はどこまでいくか、まだこれ からですが、会議のときに使います。いままでですと、会議のときに議事録をオアシスで とろうと思うと、オアシスを持っていかないといけないわけで、少しの文書でも持ってい ってやると、電源はどこかいなとか、いろいろ面倒くさいわけですが、これはどこへでも 持っていけます。普通の企業の中でも会議にちょっと持っていって、だれかがメモをとっ て、議事録をつくって、最後にみんなが見てこれでオーケーとか、そういうことにずいぶ ん便利になると思います。 〔スライド〕 これは、家庭で使います。家庭でもサークル活動だとかで1枚物が多いわ けです。次、こういうのうをやりますとか、廃品回収をやりますとか、そういうものはこ ういう機械で簡単に打って、あと、それをコピーしていく。そういうことで手軽で使える んじゃないかと考えております。 〔スライド〕 これは図書館に持っていって使っています。図書館に持っていきますと、 ビリビリ音がすると追い出されてしまうわけですが、これは静かですし、手でメモをとる のと同じようなことで、論文を書いたりします。それを持って帰ってほかに加工すること もできます。これは簡単に持っていけて、電源も要らないというところがメリットである と思います。 〔スライド〕 日本語以外に外国語にも使えます。ワードアラップアランド機構とプロボ クショナルスペーシングというのがありまして、多分、普通の英文のタイプライターより はずっと機能が上で、画面はありませんから、ワープロよりは使い勝手は悪いと思います が、普通の商用分などには十分使えるのではないかと考えております。  以上で私の話は終わらせていただきますが、こういうワードプロセッサというのは日本 独自のもので、55年に発表してからわずかの間にこれだけの広がりを見せて、世の中に 受け入れられつつあります。これからまだ伸びていく状況でございまして、新しい商品も 出てくるし、こういうのが世の中に認められると、どんどんこれから普及していくのでは ないかと思います。こういうことで私どもも一生懸命がんばって開発していきたいと思い ます。ぜひ皆さん方、いろいろご援助をお願いしたいと思います。オアシスが世の中のた くさんの人に使っていただけるようにぜひお願いしたいと思います。どうもありがとうご ざいました。(拍手)