親指シフトキーボードの論文について   親指シフトキーボードならびにオアシスは昭和54年のビジネスショウに参考出 品しました。そのあと情報処理学会に発表しました。   昭和54年度情報処理学会第20回全国大会 1F−5  「親指シフトキーボード」675頁   神田泰典 白鳥茂男 中山泰 田中英雄 池上良己  (富士通株式会社) 1.まえがき  かな漢字変換方式の日本語タイプライタではかなの入力方式が重要   なポイントである。(当時はいろいろな入力方式があった) 2.キーボードの条件  ・かなとアルファベットが入力できることが望ましい。  ・アルファベットは従来のものが望ましい。  ・キーボードは3列にするのが望ましい。 3.手の運動機能   これまでの実験*により、親指の他の指との同時打鍵は容易である。 4.親指シフトキーボード   入力方式の説明   キー配列の決定 文字の出現頻度と連接出現頻度を考慮した。 5.打鍵実験   6人が一日1.5〜0.5次回の練習を1月間行った。   結果  ・文字キーは完全にタッチメソッドで打てる  ・文字キーとシフトキーを同時に打つのは、キーを単独で打つのと同じ感覚で自由   に行なえる。  ・打鍵速度は、区切りキー(注変換キーのこと)濁音文字、半濁音文字を1文字と   して80〜180文字/分である。  ・学習は思ったほど困難でなく、10〜15日の練習で約半数の文字が無意識に打   てるようになっている。 *「人間にふさわしいかな入力方式の考察」 神田 池上   53年度情報処理学会全国大会 67〜68頁   以上が概略で、キーボードの配列は図になって掲載されています。   また、この論文は試作した装置で打ったもので、当時は手書きの論文がほとんど   の中で、綺麗にワープロで印刷されたものです。   また、この前の論文が「1F−4 日本語タイプライタ」というオアシスの試作   機のことを発表した論文です。   開発の経緯は拙書 「コンピュータ 知的道具考」NHKブックス478にもう すこし詳しく書いてあります。