「ネット通信熟年こそ遊べ」  会社員 神田泰典(58) 川崎市 インターネットが盛んである。私もやってみた。ネットワークの上に世界が仮想的に展 開していて、時間や空間の制約なしに、世界中を回ることができると感じる。  実際に海外旅行をしてみると、旅行者に熟年組が多いことに気がつくが、インターネッ トではパソコンの知識が障壁となるのか、若い人が圧倒的に多いようである。ここは、熟 年組ももっと楽しむ必要があるなと感じている。  私は自分が開発したワープロの歴史をまとめておこうと思って、個人でホームページを 作っているが、以前から日本原産であるツバキ「椿」も好きなので、情報を探してみた。 やはり、園芸とパソコンは関連が薄いのか、インターネットには、ツバキの情報は少な いことが分かったので、それなら自分で情報提供をしてみようと思い立った。  今年の春は、日曜日になれば、電子カメラを持って、東京近郊の植物園や庭園でツバキ の植えてあるところを回った。ツバキの図鑑を自分で出版するのは、並大抵のことではな いが、インターネットでは気楽に作れるからだ。  今年は春も遅く、積雪でツバキが傷んだりしており、必ずしも良くなかったが、 自宅を含め、東京、神奈川、埼玉の植物園や庭園を八か所回って、合計で250種のツバ キの写真を撮った。これを、場所ごとの図鑑のようにして、インターネットに載せた。  すると国内はもちろん、ドイツやアメリカから、「素晴らしい写真を拝見しました。お めでとう」といった電子メールが届く。人間は単純なもので、じゃ、もっとやろうという ことになる。  ツバキは、世界中で栽培されており、愛好者も多い。カリフオルニア州都のサクラメン トやアラバマ州のように、州や市の花にしているところもある。インターネットの世界で は、今後は交流も広まろうと期待している。  確かにパソコンはとっつきにくいが、慣れてしまえばたいしたことはない。ネットワー クの世界でも、暇とお金の自由になる熟年組が活躍する時代はもうすぐのように感じる。